■裏表紙
裏表紙ハルモニア*のユウマさんが描かれた美麗な31人イラスト、残りの半分になります。ちゃんと3−Aの性格が出ているのが本当にすごい。
ユウマさんに関しては、綾永らんさんも自サイト
PIROSHIKIGUMI内の日記で絶賛しています。
ジャンケン大会でこの一面ポスターが出品されていて、
赤松先生のテレカより欲しいと思ってしまったのは、ヒミツです
■目次
以下のようになっています。執筆者のサイトを併記しておきました
・赤松健インタビュー前編(対話)
赤松健論・ヒ・ミ・ツのせっちゃん(マンガ&イラスト)
GUNP.JP・ネギまちっく4コマ
携帯カメラと紙とペン・ラブせつ(テキスト)
ヤマカム・まだまだネギま!は止まらない!(テキスト)
ゴルゴ31・漫画&トーク
あとりえ雅情報室・漫画&トーク
超電脳あるまじろくらぶ・こんなネギゲー考えてみた(テキスト)
うぱーのお茶会
・VNIの存在意義(テキスト) VN図書委員のどか15歳・4コマ&トーク
Heaven Stairs・イラスト&4コマ
澤野明電波頁TAROTS・ネギま!用語の基礎知識(テキスト)
かーずSP・執筆者リレー企画
・4コマ&トーク
ハルモニア*・倫敦どんより晴れたらネギ(マンガ)
カトゆー家断絶・仁義なき麻帆良(マンガ)
イレギュラーエレクトロン・漫画&イラスト
CROSSROAD(黒酢堂)・ハピマテ祭(テキスト)
side=2・ネギま!バンドについて(テキスト)
BRAINSTORM 口絵:
雑兵の修行場・ネギま!における成長する少女達(テキスト)
ページの終わりまで・癒しとしてのネギま!(テキスト)
TBN・ショタ漫画として読むネギま!(テキスト)
Fuku Diary・イラスト
ハチミツヒマワリ・イラスト&トーク
M:NBG・漫画&イラスト
電脳雷雷軒・イラスト&トーク
むぎページ・赤松健インタビュー後編
AI Love Network・アシスタント様特別寄稿(MAGI、綾永らん)
BOY MEETS GIRL、
PIROSHIKIGUMI・どうしてネギま!なのか
ネギま!で遊ぶ■赤松健インタビューについて
全14Pで語られたトピックは次の通りです。
・ネットと漫画家 このインタビューのキーワードの1つに「言葉はあてにならない」があります。毎週感想が書かれる先生の作品においては、おしよせる「賞賛の言葉」「落胆の言葉」とアンケートや販売部数などの「数字」が決して連動しておらず、感想はあくまで参考程度に留めているそうです。
まあ、感想書くのはファンとして割と期間を重ねた人たちだろうし、数字を上下させる浮動ファン層とは別でしょうからね。11巻以降の武闘大会編で特に先生は実感しているんじゃないでしょうか。
この項では久米田先生をはじめとして、小林尽、瀬尾公治、畑健次郎についても一言ずつ触れています。
・赤松スタジオの実態「深読みしすぎですよね(笑)」といきなりぶっちゃける先生。毎週の作業だから、「最終日に上がればもうどうでもいい」と実情をもらしています。そして赤松スタジオの特異性を紹介。おそらく後にも赤松スタジオを模倣できる漫画家は出てこないんだろうなあ。
また「ネギま!」は「蓬莱学園」を参考にしたことを認めます。かなり前の作品ですね。スーファミでゲームが出ていて、富士見ファンタジア文庫で短編集が出ていたと思います。「フルメタル・パニック!」の作者賀東招ニ先生も新人として関わっていました。
・リスクの分散 赤松先生の座右の銘「リスクの分散」について。経済学用語ですが、社会生活でも重要な観念ですね。特に大人数をお客にし、スタッフを束ねないといけない事業などは、1人2人が倒れてもいいように「リスクマネジメント」するのですが、これがなかなか難しかったり(苦笑)
でも、赤松先生は経済学を専門的に学んだわけではなく、「逃げ道はほしい」「危険回避」の術として認識しているようです。しかしこの項では赤松先生の経済的な人生を語っています。
・読者を増やすということ 前項で「とりあえず作品を上げるのが第一、マーケティングを気にするのは全体の2割程度」と語っている先生は、「特にこの層に読んで欲しい」と思う年代層・職業層はいないとか。でも女性にはなるべく読んで欲しいらしい(^^;) コミケに参加されていたときも、女性ファンにはサインを書くという女性尊重ぶりでしたからね(爆)
また自分の作品活動を「ゲームだけではなくグラビアアイドルみたいなもの」と面白く喩えています。「ファンを捨てない、切っていかない考え方」といずみのさんの指摘に先生も肯定されています。そして「強さのインフレ化現象」や「ストレスを与えない展開」に話が及び、マガジン誌上のラブコメ「スクラン」「涼風」に迫っている状況について、「ラブひな」後期の実体験を交えて語っています。
ただ「強さのインフレ化」は「ネギま!」にも迫っているよーな気も(^^;)
・原作を中心としたメディアミックス かなりぶっちゃけてます。ここまで口を割らせたいずみのさんの熱意と知識には賞賛の言葉が見つかりません。
もう気を利かせすぎている赤松先生と、利用しつくそうとするプロダクションサイド(てゆーか大月P)の構図がすごく生々しく浮かんできます(苦笑) たまには拒絶しないと図に乗ってきますよ?(爆)
・天才と秀才 浦沢直樹先生と冨樫義博先生について。この項は後述の「私の原点」につながります。
・人のために描く「好きなものを描く」ことは、「楽しみ代」を払っていて原稿料や市場規模を小さくするんだそうです。赤松先生は「万人に好まれる物を作ることは、当然自分にとっても好きになれる物なんだろう」という、いずみのさんの推測を肯定。赤松先生だからこその考えなんでしょうね
・私の原点 自分の原点は漫画じゃなくて映画、映像だと語る先生。でも作中では、自分の原点を出すのは好きじゃないから、使わないそうです。
・ドルアーガの塔みたいに この項は赤松先生のシビアな一面がうかがえます。ちょっと眉をひそめてしまうかも? 具体的には「言葉は信じられない」「青少年保護条例に反対する気はない」あたりですが、人によってはガッカリしてしまうかもしれません。
でもこのあたりが「芸術家ではない」赤松先生らしさなんですよね。本当の大多数の読者が何を求めているのか、真摯に探っている姿勢のあらわれですし、新しい制限が来ても読者が満足できるクオリティをどう捻出するのか、という逆境好きらしさとも読み取れます。
・作画分担システムの現状 赤松スタジオの作画について。ラフ画・下書きはアシスタントに任せ、先生はペン入れを担当しているそうです。以前は人物のペン入れ全般やっていたそうですが、最近は身体もアシスタントに描かせて、顔だけは先生がやっているとのこと。
チーフのまぎぃさんとの深い関係も語られています
・言葉と数、数と商業 赤松先生がここまでで何度も出している「言葉は信用できない」という理由が語られています。というか、いずみのさんがナイスフォロー(爆)
・流行のスパンとフォーマット「ラブひな」っぽいことでも(今ではその「変態暴走」っぷりですが・笑)有名なサンデー連載中の「あいこら」について触れて、「パクられるのは嬉しい」と述べています。あと最先端の絵柄が一般にまで下りてくるには2,3年かかるとか、興味深い指摘をされています。
・中央大学とげんしけん「げんしけん」オフィシャルファンブックに載っていた先生のインタビューは、大分編集サイドに曲解されてしまったそうです。というか、「げんしけんの舞台=中央大学」の構図だと私も誤解していました(^^;) 筑波大学なんですね
・漫画家とプロデューサー 赤松先生はプロデューサーになりたいそうです(爆)。大月Pのほうじゃなくて、編集者や担当のことです。確かに商業的なことに関心が強いから、企業側の編集者的性格なんでしょうけど、「芸術家」である漫画家を否定しちゃうと名伯楽にはなれないんじゃないのかなあ……?
それこそアニメ製作会社のトータルマネージメントのほうがいいのでは?
・週刊作家の人間力「ラブひな」と逆方向の「ネギま!」の位置付け、「少年漫画で神話をやるぞ」という意思が語られ、赤松先生の「逆境好き」が言及されています。
武闘大会のトーナメントをサイコロで決めたエピソードについても詳しく語られています。
・技術者(エンジニア) 「技術者」というタイトルつけておいて、最後が「職人」で終わってしまい、なんとも終わりきってない感じが(^^;) むしろ「芸術家」に対する言葉が最後の最後になってぽっと出てきたからかな?
まあここは、これからも赤松先生や「ネギま!」が成長していき、まだまだ終わりじゃないってことで(苦笑)
■総括
非常に、ひっじょーーーに! 読み応えのある作品でした。NNWとはまた違う、色々な分野の色々な考えを持った人たちが集まった「ごった煮」……いや、表現が悪いかな、「高級食材バイキング」みたいな一冊です。
MAGIさんや綾永らんさんもコメントを寄せていて、こちらもかなりぶっちゃけてます(爆)
たとえば、<反転>
初期設定で宇宙人(=ちゃおリン?)とか幽霊とかイロモノばかりだったとか、エヴァが吸血鬼という設定が3巻執筆時まで決まってなかったとか、ザジがどういう人なのかまだ知らないのにイラストは腰からコウモリの羽っぽいものが出てるとか、ナギとアルビレオが仮契約したと知って萌えた</反転>とか
こういう本が出るのも、「ネギま!」そして赤松先生ならでは、なのでしょうね。
あと、捕捉してくれてありがとうございます_(_^_)_
『原作を中心としたメディアミックス』は、やっぱりヤバイですよね(笑)
全体を通して、かなり読み応えのある一冊でした。
漫画をもう少し読みたかった気もしますが。
『図書館島の休日』ではすぐ近くにいらしたんですね〜。
今度もし会う機会があれば、是非声を掛けてくれると嬉しいです(^^)